ドローンを用いた物流実験を実施 伊那市が協力

ブルーイノベーション(東京都千代田区)と東京大学鈴木・土屋研究室は、日本郵便、自律制御システム研究所(千葉県千葉市)、NTTドコモ、長野県伊那市と、物流用ドローンポートシステムを用いて荷物を輸送する総合検証実験を2017年11月13日に実施する。

 

今回の実験では、長野県伊那市の長谷地区にある美和郵便局と、道の駅南アルプスむら長谷の間約2kmの区間で、荷物をドローンで輸送する。郵便局員が、注文票を入れた箱をドローンに取り付け、道の駅まで飛ばす。道の駅では、注文票に従って荷物を箱詰めした後、ドローンで郵便局まで戻す。

 

実験には、物流用ドローンポートシステムを用いる。これは、ドローンを常時監視しなくても、安全な離着陸や荷物の取卸しを可能とするドローンの発着台だ。今回の実験では、より現実の利用に即した状況下、同システムを用いることで、ドローンが安全に離発着できることを検証する。また、物流事業者による現場での運用に適合しているかどうかや、物流用の機体を用いた目視外飛行での運用要件の確認も行う。具体的には、ドローンの監視を、LTEネットワークを通じて継続できるかどうかについて確認する。

開発チームは、2018年頃に、無人地帯における目視外飛行による荷物配送の実現を目指している。

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