キッコーマン 廃プラケミカルリサイクルを開始　CFP、三井化学と

キッコーマングループは、ケミカルリサイクル技術を持つCFP（広島県福山市）三井化学（東京都中央区）と、廃プラスチックを油に戻す「油化」技術を活用した再資源化の取り組みを2025年10月より開始する。2025年10月22日に発表した。しょうゆなどの調味料製造で発生する廃プラスチックを、食品容器包装資材の原料として再利用可能な生成油に変換し、資源として循環させる。

キッコーマンフードテック西日本工場の製造工程で廃棄される包装資材やプラスチックボトル、キャップなどの廃プラスチックを回収し、CFP社の設備で分解・油化する。これにより、焼却処理した場合よりも二酸化炭素排出量を削減するとともに、廃プラスチックを資源化できる。今後はCFPで生成した油をもとに、三井化学グループでプラスチックを製造し、キッコーマングループの容器包装資材として活用する取組について検討を進める。

キッコーマングループは「キッコーマングループ 長期環境ビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進している。今後は対象となる廃プラスチックの種類や、リサイクル原料を用いた容器包装資材の範囲を拡大していく。また西日本工場以外の製造拠点でも、同様の取組の実現に向けて準備を進めている。