デンカ 米ベンチャーキャピタルと130億円規模のCVCファンド組成

米シリコンバレーを拠点に投資活動を展開するベンチャーキャピタル、ペガサス・テック・ベンチャーズ(米国カリフォルニア州)は2023年1月24日、総合化学メーカーのデンカとともに、1億米ドル(約130億円)規模のベンチャー投資ファンドを組成したと発表した。 

1915年に設立されたデンカは近年、次世代電気自動車や5G通信、感染症への対策など、未来社会の礎となる分野での事業発展を目指している。今回のファンド組成によって、シリコンバレーをはじめとする米国・ヨーロッパ・イスラエル・アジア諸国の最先端の技術を持つベンチャー企業への資金提供を通じて、「ICT & Energy」「Healthcare」「Sustainable Living」の3分野での新規事業創出と、新規技術の獲得を進めていく。 

デンカ代表取締役社長の今井俊夫氏は、「ペガサスのグローバルでの豊富なネットワークと技術の知識をうまく活用して、当社の2023~2030年度までの8カ年を対象とする次期経営計画『Mission2030』を実現していきたいと考えております。これにより、変化の激しい世界に対応すべく新規事業の創造、既存事業の拡大を目指します」とコメントしている。

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左より、デンカ代表取締役社長の今井俊夫氏、ペガサス・テック・ベンチャーズ創業者兼CEOのアニス・ウッザマン氏