植物工場のスプレッド、40億円を調達 国内フードテックでは最高額

植物工場スタートアップのスプレッド(京都市)は2022年8月2日、事業会社およびエンジェル投資家からの第三者割当増資により、シリーズAで40億円の資金調達を実施したと発表した。国内フードテックの資金調達ラウンドにおいて、一度に調達した金額としては過去最大。2024年に稼働予定の世界最大規模となる植物工場の技術開発などに投資し、2030年までに国内で日産100トンの供給体制の構築を目指す。

スプレッドは2006年に設立、2007年から運営する「亀岡プラント」や次世代型の自動化植物工場「テクノファームけいはんな」でのレタス栽培のほか、農薬不使用栽培の高品質いちごの量産や、代替肉の研究開発も行う。亀岡プラントは2013年に植物工場単体での黒字化に世界で初めて成功した。 

2024年1月には、世界最大規模となる1日10トンのレタスを生産できる人工光型の自動化植物工場「テクノファーム袋井」を稼働予定。今回調達した資金は、本工場での新技術の開発投資をはじめ、露地野菜と比べ水使用量を約1/100まで低減したサステナブル野菜「ベジタス」の販路拡大、新規事業や海外事業に投資する。

ニュース1スプレッドスプレッドの植物工場

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