東京都スタートアップ支援「キングサーモンプロジェクト」 新たに2社を採択

東京都が実施するスタートアップ成長支援「キングサーモンプロジェクト」は、第6期プロジェクト第2弾となるスタートアップとして、株式会社Ashirase(千代田区、代表取締役CEO 千野歩)と株式会社Singular Perturbations(千代田区、代表 梶田真実)の2社を採択した。12月16日に発表した。



株式会社Ashiraseは、2021年4月創業。「人の豊かさを『歩く』で創る」をミッションに掲げ、歩行に関する問題を技術で解決し続け、誰もが自分らしく在れる社会の創出を目指し、視覚障害者の単独歩行を支援するナビゲーションシステムなどを開発する。同社のナビゲーションシステムは、米国で開催される世界最大級の展示会であるCESで2023年に Innovation Awardを受賞したほか、オーストラリアやヨーロッパでも事業展開を進めている。


株式会社Singular Perturbationsは、2017年8月創業。「世界の悲しい経験を減らす」というビジョンのもとに、「コンピューターサイエンスがもたらす知能で安全に関わる全ての人の能力を最大化する」をミッションとして技術開発に取り組む。独自開発した高精度・高速な犯罪予測アルゴリズムを核とする犯罪予測AI「CRIME NABI」で、犯罪リスクの可視化とセキュリティ対策のソリューションサービスを提供、国内では警察庁や東京大学、名古屋市のほか、ブラジルの州軍警察など、中南米の国々で導入されている。

東京都「キングサーモンプロジェクト」は、スタートアップのプロダクトやサービスについて、都政現場等での実証から海外市場へ向けた事業展開まで一気通貫の支援を行う。プロジェクト採択後、都がファーストカスタマーとなり、プロダクト・サービスの有効性を検証。その上で、都政現場への本格導入と合わせて、海外展開のための戦略策定や展示会への出展などをサポートする。グローバル市場を席捲し、今後のロールモデルとなるような課題解決型のスタートアップを輩出することを目指し、これまで5期にわたり計22件のプロジェクトを採択してきた。