JTB　新市場創出を目指し、ホームパーティー事業の実証実験を開始

JTBは2023年6月8日、非日常的な食事体験を「感動ホームパーティー」としてプロデュースするサービス「Living Auberge（リビングオーベルジュ）」の実証実験を2023年7月15日から9月30日にかけて実施すると発表した。同サービスは、JTBの既存事業領域である「旅先」の対極にある「日常空間」における感動体験づくりに挑戦するもので、社内の新規事業公募制度より生まれた。

「リビングオーベルジュ」は、「料理」と「料理の価値を高める付帯サービス」をニーズに応じて組み立て、世界に一つしかないホームパーティー体験を提供するサービス。フードデリバリーサービスとは一線を画し、食事を楽しむ空間全体の演出や装飾、高級感のあるカトラリー類のレンタル、プロフェッショナルのシェフやサービススタッフによるライブ感のあるおもてなしなど、これまで外食でしか味わえなかった「非日常的な食事体験」を自宅などの好みの場所で楽しむことができる。

同社は今回の実証実験で得た成果をもとに、2023年度中に同サービスの正式販売開始を目指す。また、並行して自宅だけではなく、旅行滞在中の食事体験の一つの選択肢として、訪日外国人を含む長期滞在の旅行客に対するサービスの実現性検討も行っていく。また、コンドミニアムや貸別荘において、「地元のシェフが、地元の食材で提供するプライベートな食事体験」を提供することで、JTBの旅行事業とのシナジーを生み出し、旅先での食事における新たな市場を生み出すことにも挑戦する。