日本再生医療学会と事業構想大学院大学がMOU締結 再生医療分野の協力と発展目指す

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学は2025年10月23日、一般社団法人日本再生医療学会と、再生医療分野における協力と発展を目的とした覚書(MOU)を締結した。

2025年10月23日 事業構想大学院大学東京校にて締結。(写真左・左から)日本再生医療学会 理事長 西田幸二氏、事業構想大学院大学 学長 田中里沙


再生医療は、これまでにない治療法の提供や日本の国際的地位向上への貢献が大きく期待されている分野である 。一方で、新しい医療分野であるため、品質や安全性、有効性の確証に時間や費用がかかる点や、制度面の課題も指摘されている

こうした背景から、事業構想大学院大学は2023年度より「再生医療で描く日本の未来研究会」を立ち上げ、再生医療の健全な発展に向けた課題やあるべき姿を議論してきた 。2024年度には日本再生医療学会と共催でシンポジウムを実施するなど、連携を深めていた 。

今回のMOU締結により、両者は協力を推進する 。具体的には、事業構MOU締結により、両者は、事業構想大学院大学が組織する「再生医療で描く日本の未来研究会」への連携 、日本再生医療学会年次総会における共催シンポジウムの実施 、再生医療の適正な普及に向けた政策提言および啓発活動に関する協力 などが含まれる

日本再生医療学会は、約6,000人の会員を擁し、基礎医学から人文社会科学分野まで多岐にわたる研究者が参加する、世界最大規模の再生医療に関する学会である 。事業構想大学院大学は、事業構想と構想計画を構築・実践する社会人向け大学院として、附属研究所などで企業・事業のプロジェクトベースでの研究を活発に実施している 。両者の連携により、再生医療分野における課題解決と適正な普及に向けた取り組みが加速することが期待される。