セコムとDeNA　ロボットを使ったシニア向けサービスを共同開発

セコムとディー・エヌ・エー（DeNA）は2023年3月23日、ロボットを使ったシニア向けのコミュニケーションサービス「あのね」を共同で開発したと発表した。4月3日に発売する。会話ロボットを活用し、シニアの孤独解消とQOL向上を目指す。 

「あのね」では、セコムとDeNAが開発したシステム上でユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO emo」を使用。利用者の生活パターンに合わせた最適なタイミングで、1日約10回程度、定期的な声がけを行う。メッセージは朝・昼・夜など生活リズムに合わせた声かけや、服薬時間の通知などの注意喚起、雑学情報などを日替わりで配信する。

配信するメッセージは24時間365日、コミュニケーターがシステムを活用しながら作成。メッセージの内容は2015年から10000件以上、シニアの困りごと解決をサポートしてきた「セコム暮らしのパートナー」で培ってきた知見を活用する。利用者からの話しかけには、コミュニケーターが内容に応じた返信操作をし、自然な雑談を楽しむことができる。会話内容は家族が遠隔から確認することも可能。 

高齢化の進展に伴い、一人暮らしの高齢者の数は年々増え続けており、独居高齢者の約半数は2、3日に1回以下しか会話をしていないという調査もある。孤立の継続は、認知機能や身体機能の低下などのリスクにつながる恐れもあり、早期の対策が求められているという。

コミュニケーションサービス「あのね」