2024年、ヨーロッパの若年層の投票傾向は? 欧州議会選挙で2極分化した理由
(※本記事は『THE CONVERSATION』に2024年6月10日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
過去5回の欧州議会選挙において、若年層の投票率と支持傾向は、様々な社会経済的・政治的・文化的な要因に応じて大きく変化してきた。当然のことながら、EUは政治的・社会的に多様であり、この変化は加盟国間で一様ではなく、各地の課題や社会経済的状況を反映している。
特に重要なのは、オーストリア・ベルギー・ドイツ・マルタでは16歳以上のすべての市民、ギリシャでは17歳以上のすべての市民が初めて投票権を持ったことで、新たな若い有権者に選挙の門戸が開かれた点である。
欧州の若年層はEUそのものに関心を抱いているか
若い世代の間で極右への支持が高まっている一方で、拡大し影響力を強めつつあるその傾向は、現時点ではEUの政界において、まだ主流派にはなり得ていない。
実際、EUの若年層は、将来に直接影響を与える政治的・社会的問題に対する関心が全体的に高まっている。主要な関心事項には気候変動と環境の持続可能性があり、これがグリーン政策や地球温暖化対策を約束する政党への強い支持につながっている。
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