フーディソン 島根県海士町と藻場再生に向けた実証実験を開始

水産を中心にした生鮮流通プラットフォームを運営するフーディソン(東京都中央区)は2024年5月13日、AMAホールディングス(島根県海士町)と業務提携を行った。この業務提携によって、海の磯焼けによって水産資源が減少しつつある海士町の藻場再生に向けた実証実験「シン・ブルーオーシャンプロジェクト」を2024年6月1日から開始する。

今回の実証実験の目的は、磯焼けの解消と二酸化炭素吸収源、ブルーカーボン生態系(マングローブ林、湿地・干潟、海草藻場・海藻藻場)を守り、水産資源を増大させること。朝日テック(長崎県長崎市)が日本で唯一製造している人工礁「リーフボール藻礁」を活用し、藻場の再生を目指す。同プロジェクトは、内閣府の地域再生計画に採択された「海士町ならではの『活力あるしごと』を生み出すプロジェクト」の事業の一環で、藻場再生による海の環境改善の先には、同町内で新たな雇用を創出するという目標もある。

フーディソンは「生鮮流通に新しい循環を」というビジョンを掲げ、2013年に設立。飲食店専用の生鮮品EC「魚ポチ」、個人向け鮮魚店「サカナバッカ」、食に特化した人材紹介サービス「フード人材バンク」を展開している。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場した。