ヤマハ発動機　農業用全自動ドローンのナイルワークスに出資

ヤマハ発動機は2023年1月23日、農業系スタートアップのナイルワークス（東京都千代田区）に出資したと発表した。ナイルワークスは農業用全自動ドローン開発からクラウドデータサービスまで一貫したソリューションを提供しており、ヤマハは自動飛行技術・デジタル農業技術の取込みや開発力強化とともに、将来的には農業分野以外への事業拡大も見据えた、ドローンビジネスの基盤作りを目指す。 

ナイルワークスは2015年設立。同社の農業用ドローンは特別な操縦スキルが不要で、誰でも同じ精度で散布が可能。散布と同時にセンシングデータを取得し、圃場マップにデータを繋ぐことでリアルタイムな生育状況の把握なども可能にしている。 

ヤマハはドローン事業を強化しており、同社およびナイルワークスなど国内９機関で「ハイスペックドローン開発コンソーシアム」を組織、2021年6月に農研機構の国際競争力強化技術開発プロジェクト「安全安心な農業用ハイスペックドローン及び利用技術の開発」を受託して、2023年7月の上市に向けて共同開発を行っている。ナイルワークスとの連携強化により、国産のドローン技術・デジタル農業技術の向上と早期の社会実装を目指す。

ナイルワークス社機体「Nile-JZ」