島津製作所と京都大学 新規事業創出で包括連携契約

島津製作所は2022年11月28日、新規事業創出と新規事業人材育成を目的とした3カ年の包括連携契約を締結したと発表した。島津製作所が提示した事業テーマに対して、京都大学が研究者を参画させ、共同で事業プランを策定して新技術を研究する。まずはグリーンイノベーション分野で技術開発と新事業創出を目指す。

包括連携契約は「社会課題の解決に資する革新的な技術の獲得及び新事業の創出」と「新事業を社会実装する人材の育成」の2項目で締結。グリーンイノベーション分野では、カーボンニュートラルの実現に欠かせない水素燃料・バイオ燃料・風力発電などの再生可能エネルギーや自動車・蓄電池などの開発支援、保守支援、現場計測などを具体的な事業テーマとして設定。将来的にはヘルスケア分野での新事業創出も目指す。

また、京都大学の研究者の主宰する研究室に島津製作所から技術者を派遣、技術者と博士課程に在学する学生との交流を通じて、京都大学の高度人材育成にも貢献する。両者は今後、理系・文系問わず、新しい技術を理解し、社会課題の解決に資するビジネスモデルを創造・実現する人材を育成するため、高度人材育成プログラムも共同で策定する。

島津・京大1129

大型共同研究を集中的にマネジメントする目的で設置された「京都大学オープンイノベーション機構」が連携を推進する