宇宙スタートアップのispace サウジアラビアに新拠点設立
月面資源開発に取り組む宇宙スタートアップのispace(東京都中央区)は2026年1月12日、サウジアラビア王国で新たな連結子会社、ispace Saudi Arabia(仮称)の設立手続きを開始したと発表した。東京、ルクセンブルク、デンバーに続くispaceの4つ目のグローバル拠点で、サウジアラビア王国内の商業および政府、研究機関とのパートナーシップ連携を一層強化することを目的としている。ispaceはすでにサウジアラビア投資省より投資登録証明書の交付を受けており、現在、最終的な法人設立に向けた商業登録手続きを進めている。
サウジアラビアは、公共投資基金を用いたNEO Space Groupによる宇宙技術分野への投資拡大や、サウジアラビア宇宙庁を通じた国際的な月面探査への貢献を推進しており、ispace Saudi Arabiaは、ispaceがこれまでの月ミッションによって得た経験を活用した月面探査ミッション開発に加え、同国における人材育成や基盤構築にも寄与することを目指す。同拠点の設立により、主要な政府、研究機関、商業パートナーとの密接な協業推進が可能となり、ispaceはサウジアラビアにおける事業展開を本格化させる。今後は主に産業・学術機関との連携に注力し、現地資源利用分野での協力を重点に、欧州法人のispace EUROPEとも連携して展開していく。
ispace代表取締役CEOの袴田武史氏は、「ispace Saudi Arabiaの設立は、サウジアラビアの宇宙分野における力強い成長と、人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を目指すためには国際協力が不可欠であるという共通の認識から実現しました。今後、サウジアラビアのパートナーシップ連携の強化、共同プロジェクトや技術開発の加速とともに、月面探査分野の長期的な能力支援に貢献していきたいと思います。また、KACSTやKFUPMをはじめとする主要機関との関係も強化し、サウジアラビアのビジョン2030および宇宙経済の成長につながる機会創出を目指していきたいです」とコメントしている。