NearMe、電脳交通 空港送迎シャトルで事業者向けシステム連携を開始

電脳交通とNearMe(月刊事業構想2018年10月号参照)は、電脳交通がタクシー事業者向けに提供しているクラウド型タクシー配車システムと、NearMeの交通送迎サービス「NearMe.Airport」を連携させる。通常のタクシー運行管理と空港送迎シャトルサービスの運行管理が1つのシステムで可能になった。2021年10月21日に発表した。

今回の連携は、NearMeで乗客の受付・マッチングと独自のAIによるルーティングの最適化を行い、確定した情報を電脳交通の配車システムへ共有し、運行当日にドライバーの車載タブレットに自動反映する仕組み。タクシー事業者には、運行管理負担の軽減と同時に、空港送迎時の実車率を向上したり新規顧客の開拓をしやすくなるなどのメリットを提供する。また、今回nearMe.Airportで注力する地方空港は、市街地との交通手段が少ないという課題があるが、この連携によりその解決を目指す。

同システムはすでに2020年11月より南紀白浜空港と周辺エリア間で運行中の第一交通産業グループ傘下和歌山・白浜第一交通に導入され、運行管理を開始している。

電脳交通は交通事業者が顧客獲得や業務効率化のために必要とする他社サービス・システムとの連携を行う「電脳コネクト」の取り組みを進めており、今回の連携もその一環だ。