アスタミューゼ 技術と社会課題をマッチングする探索ツール提供を開始

アスタミューゼ(月刊事業構想2021年9月号参照)は、様々な領域・産業において、自社の保有技術/特許を活用した社会課題解決の可能性を調べる探索ツール「イノベーションサーチ(社会課題版)」を開発し、提供開始する。2021年8月31日に発表した。

このツールを使うと、自社技術が解決に貢献できる社会的な問題を同定するヒントを得られる。今回開発したイノベーションサーチでは、アウトプットイメージの縦軸には自社が保有する特許を国際特許分類(IPC)に基づいて整理し、横軸には牽制先特許(特許出願された技術が、先行技術の特許出願により、権利化を阻害された特許)が紐づいた社会課題一覧を配置している。このツールにより、牽制先他社特許がどのような社会課題と関連しているかを知ることができ、自社特許の新たな用途展開を見出すヒントになる。技術が開発当初に想定されていた用途とは異なる、社会課題を解決する活用の可能性を導出できるという。

2015年9月に国連サミットで採択されたSDGsや、健全な企業経営の指針となりつつあるESG経営など、社会課題解決のための目標と、それに向けた活動は、企業活動における重要な視点となっている。こうした社会課題解決への意識やニーズの高まりを受け、企業が自社の事業を社会課題観点で棚卸しする際に役立つツールと言える。

アスタミューゼは、さまざまな社会課題解決に向け、企業の無形資産を可視化することで、企業価値の向上・発掘の支援をしていく考えだ。

特許イメージ