Heartseed 移植用培養心筋細胞の治験推進へ20億円を資金調達

Heartseed(東京都新宿区)は、2023年5月25日、総額20億円のシリーズD資金調達を実施したと発表した。同社は、治療の選択肢が心臓移植以外にない心不全に、iPS細胞から作製した心筋細胞を補充するという治療法を開発している。調達した資金で、主力製品候補である「HS-001」の重症心不全を対象とした第I/II相治験(LAPiS試験)の推進と、商品化に向けた体制整備を進める。今回の資金調達で、同社の累計調達額は約102億円となった。

同社は、慶應義塾大学医学部循環器内科元教授の福田恵一氏が2015年に設立した企業。2021年には当社のリードパイプラインであるHS-001は他家iPS細胞から作製した心筋球であり、2021年にはデンマークNovo Nordisk社と、全世界での技術提携・ライセンス契約を締結した。以来、両社で連携して国内治験と海外での治験開始準備を進め、HS-001の国内第1/2相治験(LAPiS試験)では初めての患者への投与を2022年12月に実施し、3例目まで投与を進めている。

心電図イメージ