不易糊工業とmizuiro 廃棄野菜・果物由来のバイオスターチプラスチック素材を開発

接着剤や文具・材料の製造を行う不易糊工業(大阪府八尾市)と、廃棄野菜・果物などの未利用資源を新たな価値へ転換する取り組みを進めるmizuiro(東京都中央区)は2026年9月24日、廃棄野菜・果物由来のアップサイクル原料を活用したバイオスターチプラスチック素材を共同開発したと発表した。デンプンを主原料とする素材で、文具・生活雑貨からノベルティ、受託成形まで幅広い用途への展開を目指す。

ぶどうパウダーとみかんパウダーを配合したバイオスターチプラスチック素材

新素材はバイオマス素材を50%以上配合しており、従来のポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)と比べて、二酸化炭素排出量を約34%削減できる。原料の一部には、廃棄される野菜や果物の残渣をアップサイクル原料として配合した。射出成形やブロー成形での成形実績があり、幅広い成形品に展開できる汎用性が特長だ。想定用途は、文具・事務用品、生活雑貨・日用品、ノベルティ・企業オリジナル製品のほか、BtoBにおける製品・用途開発など。

今回の協業は、オープンイノベーション拠点「MUIC Kansai」(大阪府大阪市)での企業マッチングをきっかけに実現した。MUIC Kansaiは、MUFGと三菱UFJ銀行が設立した関西イノベーションセンターが運営する会員制の拠点で、万博レガシーの社会実装プラットフォームへの発展を目指しており、「観光・インバウンド」「環境」「健康」「食」「エンタメ」などをテーマに企業や人の結びつきを生み出している。

両社は今後、この素材を文具・事務用品、生活雑貨・日用品、化粧品関連、ノベルティなど幅広い分野に提案していく。あわせて、製品づくりに取り組む企業やパートナーを募集し、用途開発や成形方法の検討を進めるとしている。