独立型手洗い器や分身ロボが登場 「新しい生活様式」と新規事業

日本社会全体で推進されている「あたらしい生活様式」は、社会変化に対応した新たなテクノロジーや成長ビジネスを生み出している。特に、日本の強みを活かしたハードウェア・IoT系ビジネスに期待が集まる。注目企業3社の戦略と構想にフォーカスする。

WOTA 「WOSH」
水道いらずの手洗いスタンド

WOTA(ウォータ)が開発した水循環型ポータブル手洗い機「WOSH」は、水道インフラが存在しない場所でも、電源さえあれば手洗いできる環境をつくる画期的なシステムだ。

水循環型ポータブル手洗い機「WOSH」

膜ろ過・塩素添加・紫外線照射の3段階の水再生処理を搭載しており、独自のAI・IoTによる水質管理テクノロジーで、WHOの飲料水ガイドラインや各国の飲料水基準に準じた完全に衛生的な水を供給する。万一、コロナウイルスのようなウイルスを含んだ水であっても、確実に処理を行えるという。さらに、スマートフォンのUV除菌機能も搭載し、手洗いの30秒間でスマホ表面についた菌の99.9%以上が除菌可能だ。

病院や学校、商業施設やレストラン、カフェなどの飲食店の店舗前などに設置を見込み、月額22,000円のレンタル型で事業を展開する。

「新型コロナウイルスが猛威を振るう中で、飲食店や商業施設では入り口でアルコール除菌しかできません。そうした場所に手洗いの環境を整え、世の中の公衆衛生を向上させていきたい」(同社)

2020年9月には「公衆手洗い推進パートナーシップ」を発足し、商業施設や商店街と共に銀座や渋谷での手洗い環境整備を推進している。このほか、別途開発した自律分散型水循環システム「WOTA BOX」が2020年度グッドデザイン賞大賞に輝くなど、同社の取り組みに社会から大きな注目が集まっている。

民間事業者と『公衆手洗い推進パートナーシップ』を発足(中央がWOTA前田瑶介代表)

今後は「手洗い機をはじめ、水循環の再生技術を社会に広げ、環境にも人にも優しい水のあり方を実現したい」(同社)という。

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