ENEOS、トヨタ Woven Cityでの水素エネルギー利活用の検討開始

ENEOSとトヨタ自動車は、静岡県裾野市でトヨタが建設を進めるWoven City(月刊事業構想2021年1月号参照)での水素エネルギー利活用について、具体的な検討を進めることに基本合意した。2021年5月10日に発表した。

両社は、トヨタの子会社でソフトウェアを中心とした様々なモビリティの開発を担うウーブン・プラネット・ホールディングスと共に、水素を「つくる」「運ぶ」「使う」という一連のサプライチェーンに関する実証をWoven Cityおよびその近隣で実施する。日本や世界の多くの国が宣言する2050年までのカーボンニュートラル実現への貢献を目指す。

具体的な検討内容は、(1)ENEOSによるWoven City近隣での水素ステーションの建設・運営、(2)水素ステーションでグリーン水素の使用、(3)Woven Cityおよび近隣における物流車両のFC化推進と、FC車両を中心とした水素需要の原単位の検証および需要管理システムの構築、(4)Woven City内に設置予定の実証拠点における水素供給に関する先端技術研究、の4項目。

両社の水素に関する知見を活かし、さまざまな実証を通じて、Woven Cityにおけるモビリティ、人のくらし、街全体のカーボンニュートラルを目指し、豊かさと持続可能性が両立する社会の実現にチャレンジしていく考えだ。

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