Spectee AIで路面状態判別する実証実験を長岡市で開始

Spectee(スペクティ)、日本気象協会、エヌ・シィ・ティ(NCT、新潟県長岡市)は、道路に設置されたNCTのカメラ映像をもとに、AIで道路の路面状態と見通し(階級別視程)をリアルタイムに判別する実証実験を行う。2021年2月15日に発表した。

スペクティは、AIなどの最先端のテクノロジーを活用して、防災や危機管理に関連した技術開発を行うベンチャー企業(月刊事業構想2017年10月号参照)。スペクティと日本気象協会は2019年からカメラ画像に着目し、最新のAI技術を駆使した冬季の各種防災情報の取得とリアルタイム提供サービスの開発を共同で実施している。

今回の実証実験では、両者が共同開発したAIによる道路の「路面状態判別技術」と「視程判別技術」を、新潟県内でNCTが保有する道路情報カメラに応用する。広範囲に設置されたカメラの画像を用いてAIで判定することで、降雪や吹雪による見通しの悪さや路面状態の面的な分布が得られ、より網羅的な実況把握が可能となる。

これらの技術は、新潟のみならず全国に展開し、道路管理者や自治体など、道路の安全や防災に関わる事業者での適切な安全管理、将来的な自動運転技術の推進に役立つことを目指す考えだ。

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