チカク 高齢者向け行政情報提供の効果を実証 泉大津市と

チカク(東京都渋谷区)は、自社で開発したコミュニケーションツール「まごチャンネル」により高齢者に行政情報を届ける実証実験の最終報告書を、大阪府泉大津市、泉大津市社会福祉協議会と取りまとめた。2021年2月2日に発表した。

実証実験では、高齢者が「まごチャンネル」を操作できるかどうかと、「まごチャンネル」による介護予防や特殊詐欺防止などについての情報伝達で高齢者に行動変容が起きるかを検証した。実験の結果、操作には問題ないこと、コンテンツにより差異はあるものの、情報伝達で一定の行動変容を起こせることを確認できた。モニターになった10人の高齢者のうち8人は、「まごチャンネル」の継続利用を希望しているという。

この結果を受け、2021年2月からは公的事業としての社会実装に向けた第2期の実証実験を開始する。自治体が市民の「まごチャンネル」に直接配信し、視聴ログを確認できるチカクが開発したシステムを活用し、有用性のあるサービスを技術面で実現できるかと、体制・資金面などで公的サービスとして継続可能かを検証する。

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