住宅ローン仲介プラットフォーム企業 18.5億円を資金調達

iYell(東京都渋谷区)は、十六銀行、肥後銀行、宮崎銀行といった地方銀行の投資ファンドや、日鉄興和不動産、 三菱地所などの大手不動産会社を引受先とした第三者割当増資・融資により18.5億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達先は20社に及び、これにより同社の累計調達額は約41億円になった。

iYellは、住宅ローンのマーケットプレイスを軸とした「iYell住宅ローンプラットフォーム」を構築している。このサービスは現在、住宅事業者・不動産会社2500社と金融機関135社が参画するプラットフォームとなっている。

今回、新たに調達した資金は、コロナ危機下の新しい日常に合わせたサービス拡充に充てる。非対面で住宅ローンの相談や手続きが可能なスマートフォンアプリ「いえーる ダンドリ」の提携先の拡大や、金融機関の住宅ローン業務効率化のためのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく。

「いえーる ダンドリ」は、 住宅ローン手続きの一括管理機能を拡充させており、 住宅事業者・ユーザーとの「三者間チャット機能」や住宅購入までのタスクを見える化する「タスク・スケジュール管理機能」を備える。将来は住宅購入からその後の暮らしをサポートするサービスに成長させていく考えだ。また金融機関向けの住宅ローン業務のDXでは、「Jaas(住宅ローンオペレーション as a service) 」を目指し、新商品の設計やシステム提供・運用のみならず集客支援など営業部門のサポートもカバーすることを計画している。金融機関ではない事業会社でも、住宅ローンをリリース可能なサービスを構築したいという。

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