AIカメラ転倒検知システム サブスクで安価に提供へ

2020年6月11日、mtes Neural Networks(東京都品川区、以下mtesNN)は、AIカメラで人の転倒を検知できる「ヤモリン転倒検知システム」を開発したことを発表した。6月から販売を始め、利用料はサブスクリプションで月2500円を予定している。初年度の導入目標は3万台だ。

このシステムは、画像分析機能を備えたAIカメラが半径10メートル、約120度の範囲で人の転倒を検知し、LINEやslackに通知するという仕組み。介護士の人手不足問題や、新型コロナウイルスの集団感染を避けながら業務を遂行しなければならないという課題の中、医療・介護施設などで起きる高齢者の転倒事故を直ちに検知することが可能になる。6月5日から、関東サンガ(埼玉県さいたま市)の有料老人ホーム「あきる野翔裕館」にAIカメラ4台を導入し、実証実験を開始した。

mtes Neural Networksは、2015年創業のスタートアップ企業。社会課題の解決に向け、エッジAIと無線ネットワークを活用した、導入・運用コストが低いシステムを開発している。

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