千葉県、NTTデータ経営研ほか ナシの病害予測システムを開発

千葉県農林総合研究センターとNTTデータ経営研究所、イーエスケイ、NTT東日本、船橋市は、ナシの病害予測システムの開発を開始する。2019年7月23日に発表した。ナシ生産者が、スマートフォンで簡単に利用できるようにする。

ナシ園で測定した気象情報などのデータをもとに、ナシの病気発生を高精度に予測し、生産者に農薬散布時期を知らせるためのものだ。適切なタイミングで農薬を散布することで、病気による特産のナシへの被害を低減する効果を期待している。スマートフォンアプリの開発に加え、予測の精度向上に必要な気象データを、ナシ園からリアルタイムで収集できるシステムの構築にも取り組む。

千葉県はニホンナシの産出額150億円、栽培面積1520ha(2017年産)でと全国1位だ。ナシの栽培において最も課題となる病気は黒星病で、農薬散布により防げるが、気候変動のために生産者が経験則から発生時期を予測することが困難になっている。

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