アサヒグループHD 関西大発ベンチャーKUREiに資本参加

アサヒグループホールディングスは、2019年3月22日、KUREi(大阪府吹田市)に資本参加したと発表した。KUREiは、コーヒー粕抽出物から、農作物の凍結予防に使える成分を開発している企業。

KUREiが実用化を進めている物質は、関西大学化学生命工学部の河原秀久教授の研究成果で、過冷却を促進する効果を持つ。水が過冷却状態になると、氷点下になっても凍らずに液体の状態を保つ。同社はこの物質を利用して、春先の急な気温の低下などで野菜や果物が凍霜害を受けるのを防止しようと考えている。

提携を通じて、アサヒグループは、飲料工場から排出されるコーヒー粕をKUREiに供給し、両社共同でコーヒー粕を主原料とした凍霜害防止材の事業化を目指す。アサヒグループではこれまで、コーヒー粕を肥料やバイオマスエネルギー原料として再資源化してきたが、さらなる有効利用に向けた用途を探していた

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