東京メトロ 共同で実証試験を実施するスタートアップ5社を選定

 

東京メトロは、「Tokyo Metro ACCELERATOR 2017」の最終審査結果を2018年3月1日に発表した。ストーリーアンドカンパニー(東京都千代田区)、東京美食(東京都港区)、ストリートアカデミー(東京都文京区)、ためま(広島市)、ビビッドガーデン(東京都渋谷区)の5社が最終的に選ばれた。

 

各社と東京メトロが予定している実証実験は以下の通り。ストーリーアンドカンパニーは、東京メトロ沿線で体験を提供するホストと参加者(ゲスト)をマッチングするプログラムを体験シェアリングサイト「AND STORY」を通じて提供する。体験プログラムの作成から、ストーリーアンドカンパニーが支援する。

 

訪日外国人向けのグルメアプリを提供している東京美食は、4月から4カ月間、 海外の観光客向け企画乗車券「Tokyo Subway Ticket」購入者に、割引クーポンを提供する。また東京メトロ池袋駅直結の駅ビル内の店舗では、アプリ決済を利用した人向けのクーポンも発行する。  

 

ストリートアカデミーは、4月から、 東京メトロ永田町駅構内の駅チカ商業施設「Echika fit永田町」のカフェテリアスペースで、会社員を対象とした30分の学習講座を開催する。開催の場所を増やすことも計画している。

 

地域で開催される小規模なイベントなどの情報を投稿・閲覧できるアプリを運営しているためまは、4月から、東京メトロ沿線の地域イベント情報を収集し、「ためまっぷ」アプリに順次掲示していく。

 

ビビッドガーデンは、自社のオーガニック野菜販売サイト「食べチョク」の野菜と、東京メトロが東西線高架下で育てた「とうきょうサラダ」の野菜を組み合わせたサラダとコールドプレスジュースの自動販売機を東京メトロ駅構内に設置する予定だ。

 

東京メトロは、 2017年10月にスタートアップ企業の募集を行い、 応募総数112件から今回の5社を選んだ。3月から各企業と実証実験を実施し、今後の事業展開の可能性を検討する。東京メトロがアクセラレータープログラムを実施するのは2016年に続く2回目(月刊事業構想2017年6月号参照)

TokyoMetro.jpg