越境ECのインアゴーラ 伊藤忠などから約76.5 億円を調達

中国消費者向けの日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」を運営する、Inagora(インアゴーラ)株式会社は、2017年10月31日にシリーズDラウンドで約6800 万ドル(約76.5億円)の第三者割当増資を完了し、総額1億900万ドル(約123.5億円)の資金を調達した。

新たな引受先として、2017年10月に戦略的資本業務提携契約を締結した伊藤忠商事、KDDI、SBIホールディングスなどがシリーズDラウンドに参加した。これにより、シリーズAラウンドを実施した2016年2月から1年8カ月の間に、総額1億900万ドル(約123.5億円)を調達することに成功した。

資金調達の使途は、技術・マーケティング・物流・運営といった全般的な人員の増強や、物流拠点の拡充、物流力の強化、システムの強化。マレーシア・シンガポール・香港・台湾など東南アジアへの事業展開に向け、システム開発とマーケティングを強化していく予定だ。

また、日中間における新しい商品流通システム「Wonder Japan Cross-Border Syndication(ワンダージャパンクロスボーダーシンジケーション)」(通用名称:Wonder Japan Syndication 略称:WJS)を打ち出し、国内の大手卸とともに越境EC における中間流通業の役割を担っていく構想も発表。煩雑であった中国への越境EC をより手軽にチャレンジ可能なものとすることによって、国内企業が越境EC に参入しやすい環境を整えていく。

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