入間市 大型スーパーの屋上に都市公園を整備 事業者選定

入間市は、都市公園用地に大型スーパーマーケットを誘致し、その屋上を立体公園として整備するプロジェクトの設置等予定者を選定したと2025年10月21日に発表した。パークPFIと立体都市公園制度を組み合わせて公園を整備する。

今回のプロジェクトは「Harmony hills Park」と名付けられており、狭山台一丁目の約2.15ヘクタールの用地で、入間狭山台つながりパートナーズ(代表構成団体:大和リース、構成団体:ベルク、ケーワン)が事業者として選定された。2026年1月から整備を開始し、2028年3月末頃のオープンを予定している。

入間市の狭山台地区は2つの地域課題を抱えていた。同地には公園の整備が予定されており、約2ヘクタールの用地が確保されていたが、財政上の理由で事業化に至っていなかった。また2022年に近隣の大型スーパーマーケットが撤退、半径2キロメートル圏にスーパーマーケットがない状態となり、地域住民から「買い物できる施設がほしい」という強い要望が寄せられていた。

プロジェクトで整備する施設は、地上公園とスーパーなどの入った建物、その屋上の立体都市公園「あおぞら広場」で構成される。「あおぞら広場」は人工芝エリアとジョギングコース、ウッドデッキのテラスなどが入る。地上部分の公園エリアには、大型複合遊具やインクルーシブ遊具、バスケットゴール、ビオトープ、防災設備などを配置する計画だ。

パークPFIと立体都市公園制度を組み合わせ、公園用地にスーパーマーケットを建設する公園整備は全国で2事例目、本州では初めてだという。