出光興産、竹中工務店など5社 使用済みプラスチックから建設資材の製造に成功

出光興産、竹中工務店、ケミカルリサイクル・ジャパン(CRJ)、フクビ化学工業(月刊事業構想2025年6月号参照)、プライムポリマーの5社は2026年4月10日、再生プラスチックの製造と、その建設資材への適用に成功したと発表した。廃棄・回収された使用済みプラスチック(ポストコンシューマープラスチック)を原料に、マスバランス方式を活用した。

今回の取り組みでは、出光興産の子会社であるCRJが、消費者や企業が使用した後の廃プラスチックから、独自の油化ケミカルリサイクル技術によりCR油(ケミカルリサイクル油)を生産。出光興産がこのCR油を原料にマスバランス方式を適用してケミカルリサイクル化学品を製造し、出光興産の関係会社であるプライムポリマーが再生プラスチックへと加工した。この再生プラスチックは、化石燃料由来のプラスチックと同等の品質を有するポストコンシューマーリサイクル(PCR)プラスチックとなる。


フクビ化学工業は、この再生プラスチックを乾式遮音二重床「フリーフロアーCPシリーズ」の支持脚部分に適用することに成功した。建設資材として導入するための技術的な課題を解消し、実用化への道筋をつけた。

竹中工務店は、フクビ化学工業が製造した再生プラスチック由来の建設資材を活用し、建設分野におけるサーキュラーエコノミーの実現を目指す独自の建築手法「サーキュラーデザインビルド」の推進につなげる考えだ。「サーキュラーデザインビルド」とは、従来のスクラップ&ビルドから脱却し、「つくる」「つかう」「つなぐ」をキーワードに廃棄物を出さない建築を目指す竹中工務店が提唱するコンセプト。

5社はこれまでも共同で資源循環スキームの構築や再生プラスチックの活用を推進してきた。今回の成果を足がかりに、建設現場で発生する使用済みプラスチックの再資源化をさらに進め、建設分野における資源循環の確立を目指すとしている。