三井不動産と東北大学 オフィスにおける共生ロボットの研究に着手

三井不動産と東北大学は2022年10月28日、オフィスにおける人とロボットの共生の在り方を研究する「次世代社会に向けたロボットに関する共同研究」を開始したと発表した。ロボットがオフィスワーカーとのコミュニケーションを行い、個々の特性を把握し能力を引き出す仕組みを研究。第一弾として、オフィスワーカーの心身の健康をロボットが把握し、より生産性高く働くことができるオフィス環境の実現を目指す。 

ロボットがオフィス空間内を自律移動するための機能を開発し、人とロボットの継続的なインタラクション(人への情報提示や双方向の会話を行う機能)について研究を行い、インタラクションを通じて様々なデータを収集する。収集したデータに医学的見地を加えて、わずかな健康状態の変化を分析するアルゴリズムを作成。さらに、ロボットがオフィスワーカーに対し、わずかな健康状態の変化をさりげなく伝える「伝え方」について研究する。

この研究は東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻平田泰久教授と、同大学大学院工学研究科都市・建築学専攻本江正茂准教授を中核に推進。平田教授がプロジェクトマネージャーを務めるムーンショット型研究開発事業「活力ある社会を創る適用自在AIロボット群」の知見も活用しながら研究を進める予定。

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共同研究のイメージ