MediBang マンガ等の翻訳・海外配信・PRをトータル支援する新事業を開始

MediBang(東京都渋谷区)は2022年12月15日、マンガ・ゲーム等の翻訳、海外配信、PRなどの支援をトータルで行う新事業「MediBang TraDe」を開始したと発表した。同社はこれまでも「海外配信事業部」として、日本国内外の出版社、ゲームデベロッパー/パブリッシャー向けに翻訳サービスと配信サービスを提供しており、集英社の海外向け公式マンガアプリ「MANGA Plus by SHUEISHA」掲載の「SPY × FAMILY」のスペイン語翻訳や、「怪獣8号」の英語翻訳などを務めてきた。新事業部ではその知見を活かし、配信地域の文化や習慣に合わせた作品の翻訳、配信先の確保、支払いシステムの提供など、コンテンツホルダーが海外でコンテンツを配信する際に必要なほぼ全ての業務を代行するサービスを開始する。 

同社では年齢指定(レーティング)を問わず、マンガ、Webtoon、ゲーム、ライトノベル、ビジネス書などの幅広い分野のコンテンツを、ネイティブの目線から、文化や時代背景も考慮した翻訳を行なっている。取り扱い言語は5言語(日本語、英語、中国語:繁/簡体字、韓国語、スペイン語)で、該当言語での双方向の翻訳に対応している。同社では今回の事業拡大により翻訳人員の拡大を行い、200人を超える翻訳者・写植者によるスピーディーな翻訳を可能とした。社内人員も増員し、日本語のJLPT試験の最高認定レベルを保持するバイリンガル以上のネイティブスタッフが30人以上在籍している。

同社は今後、華圏・北米圏での配信先数の増加や、取り扱い作品数の増加を目指し、マンガ/ゲーム事業者や、アニメーション/オーディオブック事業者との契約、開拓を進めていく。また、今夏よりサービスを開始した、海外のクリエイター向けのマンガ投稿・公開プラットフォーム「MANGA Plus Creators by SHUEISHA」と連携し、インディーマンガ家たちの作品を世界に届けるべく、翻訳・配信・プロモーションのサポートをしていく。将来的には、昨今マンガ市場として急成長を遂げているタイやその他のアジア圏、将来性の高い市場であるインドへ向けて、タイ語やヒンドゥー語などへ翻訳したコンテンツを展開することも計画している。

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