起業数を5年で10倍に 東京都が新スタートアップ戦略を発表

東京都は2022年11月24日、新たなスタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」を発表した。東京の起業数、東京発ユニコーン数、東京都の協働実績数をそれぞれ5年で10倍に増やす目標を掲げ、新たなスタートアップ支援拠点の整備などの取り組みを行う。 

戦略では、これまでの都のスタートアップ支援の課題として「アーリー以前のスタートアップ支援が十分でない」ことを挙げ、新たにアーリー以前のスタートアップ等に重点的な支援を提供する一大拠点を2024年度に開設する。フランスの「Station F」をロールモデルに、国内外からVC、アクセラレータ、大企業、大学、学生、行政等のスタートアップに関わる様々な団体等が集まる拠点を目指す。また、スタートアップ支援に関わる団体と連携し、シード期前のスタートアップの活動資金を支援する新たな仕組みを整備する。 

スタートアップのグローバル市場へのチャレンジを後押しするために、大学VCをはじめ、国内の各VCが運営するファンドに対して東京都がLP出資を実施。JETROや国等と連携して海外アクセラレータやVCの日本展開のサポートも行う。 

アントレプレナーシップの育成に向けて、小学生から大学生まで起業家性を醸成する教育を推進し、ブラッシュアップ型のビジネスプランコンテスト「Tokyo Startup Gateway」の拡充や、学生等とスタートアップの交流の場作りも行う。

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「Global Innovation with STARTUPS」の目標