ニアミー リアルタイム相乗りマッチングシステムを運用開始

移動に関する社会課題の解決に取り組むソーシャルデザインカンパニー、株式会社NearMe(中央区、以下「ニアミー」)は、独自AIによる「シェア乗り」の仕組み(リアルタイム相乗りマッチングシステム)を活用した『ミッドナイトシャトル渋谷』『ミッドナイトシャトル三鷹』の運行を開始する。『ミッドナイトシャトル渋谷』は11月1日(土)から、『ミッドナイトシャトル三鷹』は10月31日(金)から運行することを10月28日に発表した。

渋谷エリアでは、夜間需要が集中する駅周辺・繁華街を中心に運行し、タクシー不足や混雑による移動ストレス軽減を狙う。三鷹エリアでは、JR三鷹駅を起点として西、北、南の地域の住民が終電後でもスムーズに帰宅できる移動手段を提供する。

本サービスは、2025年度に国土交通省が実施する「リアルタイム相乗りタクシーマッチングシステム開発プロジェクト」に採択されたもの。独自AIによる技術が評価され、国土交通省との共同プロジェクトとして推進されてきた。

国土交通省では、全国の「交通空白」問題の解消など、地域交通を「リ・デザイン」し、持続可能な地域交通を実現するため連携・協働を軸とした地域交通DX推進プロジェクト「COMmmmONS」(コモンズ)を推進してきた。「リアルタイム相乗りタクシーマッチングシステム開発プロジェクト」は、そのパイロット・プロジェクトと位置付けられている。

人口減少・働き手不足の中でも地方創生の基盤である地域交通を守るため、地域交通の「新しいカタチ」を官民で創出することを目的とする。

ニアミーは、2019年よりタクシーの相乗りで空港と周辺都市を結ぶ「エアポートシャトル」などのサービスを通じ、1台の車両を複数組で共有する「ライドプーリング」による効率的輸送の実現に取り組んできた。本サービスでは、「観光の足」と「地域の足」の確保、需要ピーク時の効率的な対応のため、既存タクシーの1乗車当たりの人数を増やすことで供給量を増やす「相乗り」の価値を提案する。

深夜時間帯の移動を諦めがちだった利用者に駅や周辺エリアから安全・安心に帰宅できる手段を提供し、地域交通の価値向上にも寄与する狙いだ。