駅ゴミを再資源化へ、リサイクルステーション設置 JR東日本

JR東日本は2022年12月22日、鉄道利用時や駅ナカで排出される廃棄物の再資源化を目指して、駅に「リサイクルステーション」を設置すると発表した。まず都内3駅に設置し有効性を検証する。廃プラスチックから生みだされた水素を水素ハイブリッド電車「HYBARI」に活用するなど、廃棄物の再資源化と循環利用を目指す。

従来の駅ゴミ箱が「ビンカン、ペットボトル」「新聞・雑誌」「その他」の3分類なのに対し、リサイクルステーションは5分類で、「新聞・雑誌」のほか「ビンカン」と「ペットボトル」を分割、「廃プラスチック」と「紙類・木類」を新設した。まず東京駅、大崎駅、川崎駅に設置する。 

回収した廃棄物は再資源化と再利用を行う。ペットボトルは「ボトル to ボトル」水平リサイクルの拡大を目指し、サントリーグループの飲料製品へ再利用する。廃プラスチックは昭和電工の川崎プラスチックリサイクルプラントで、ガス化によるケミカルリサイクルにより水素などに生まれ変わる。水素は水素ハイブリッド電車「HYBARI」のエネルギーに一部活用する。 

JR 東日本グループでは資源循環社会の実現に向け、事業活動において排出する様々な廃棄物の排出量・処分量削減について、2030年度までの目標を掲げている。同社は今後もカーボンニュートラル社会に向けた水素利用など様々なリサイクル方法の検討を進めていく。

ニュース1_JRリサイクル

リサイクルステーションの仕組み