経済産業省 水素保安戦略の中間とりまとめを発表

経済産業省は、2023年3月13日、水素保安戦略の中間とりまとめを取りまとめたと発表した。20022年8月に開始した「水素保安戦略の策定に係る検討会」での6回分の議論を、整理して中間とりまとめとしたもの。

水素保安戦略は、日本の水素技術で水素社会を実現し、安全・安心な利用環境を社会に提供するために必要な道筋を示すことを目的としている。水素利用に関連する様々な既存の保安規制の見直しを含めた、今後の規制の在り方を示そうというものだ。中間とりまとめでは、3つの行動方針と9の具体的な手段を提示した。同時に、中間とりまとめの一部として、水素保安の技術マップと工程表もまとめた。

行動方針は、「技術開発等を通じた科学的データ・根拠に基づく取組」、「水素社会の段階的な実装に向けたルールの合理化・適正化」、「水素利用環境の整備」。それぞれにあわせた具体的な手段として、(1)科学的データ等の戦略的獲得と共有領域に関するデータ等の共有、(2)円滑な実験・実証環境の実現、(3)サプライチェーンにおいて優先的に取り組む分野の考え方、(4)今後の道筋の明確化、(5)第三者認証機関・検査機関の整備・育成、(6)地方自治体等との連携、(7)リスクコミュニケーション、(8)人材育成、(9)各国動向の把握、規制の調和・国際規格の策定に向けた取組、の9つを挙げた。

水素エネルギーイメージ