Snow Peak 新社長に水口貴文氏 山井太氏とバディ体制で世界へ

アウトドア用品大手の株式会社スノーピークは9月30日、新経営体制と成長戦略の発表会を開催した。2025年10月1日付で、現社長の山井太氏が代表取締役会長兼CEO兼CCO(チーフクリエイティブオフィサー)に就任し、新たに水口貴文氏が代表取締役社長兼COO兼CBO(チーフブランディングオフィサー)に就任する。

 

水口氏はLVJグループ(現ルイ・ヴィトン ジャパン)等を経て2016年よりスターバックスコーヒージャパンでCEOを務め、2022年からスノーピークの社外取締役として経営に参画してきた。新体制では、山井氏が引き続き価値の創造と商品・サービスの構想を担い、水口氏がブランド戦略と組織運営等を統括する。

 

「バディ経営」のもと、ブランドが価値の源泉としてきた日本の自然観を守りながら、ブランドと顧客の接点を多様化していく。新社長の水口氏は、「今、日本的自然観とものづくりの精神に依って立つスノーピークが世界に発信する意味は大きい」と意気込みを語った。成長戦略の柱として、キャンプギア体験の深化と強化、フィールド体験の新業態「スノーピークグラウンズ」の展開、未知なる地球体験を提供する「キャンププラス」の展開、アパレルブランドの再構築、グローバル展開を掲げる。

 

同社は2024年のマネジメント・バイアウト(MBO)実施以降、大胆な経営改革に取り組んできた。2025年に純利益の大幅増を見込み、高い在庫回転率を達成している。再上場も視野に入れ、今後5年間でグローバル売上高の年平均成長率10%超を目指す。

    

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代表取締役会長執行役員CEO兼CCO山井太氏(右)と代表取締役社長執行役員COO兼CBO水口貴文氏(左)