山梨県など5者 走りながらのEV充電の実証を開始へ

山梨県、甲斐市、学校法人日本航空学園、富士山の銘水(山梨県富士吉田市)、富士ウェーブ株式会社(山梨県富士吉田市)の5者は、連携してEVワイヤレス走行中給電の本格的な実証実験を県内で開始する。2022年5月25日に発表し、協定式を実施した。電界結合方式を用いるもので、大規模な実証実験は世界で初めてだという。

富士ウェーブは、EVワイヤレス走行中給電の研究者を擁する企業で、2021年2月に設立された。山梨県は同給電技術に注目しており、2021年11月には豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)を含めた連携協定を締結、社会実装に向け取組を進めてきた。

今回計画している実証実験では、日本航空学園の敷地内に全長500メートルのテストコースをつくり、走行中のEVにワイヤレス給電を行う。山梨県は、実証実験が円滑に実施できるよう、県内外の関係機関との連携を進めていく。社会実装に必要な規制緩和など、制度的課題の解決に向けた支援も行う。連携協定のもと、日本航空学園の敷地内で、EV給電と並行してワイヤレス給電家電開発&生産事業と、ワイヤレスハウス開発事業も実施予定だ。