2021年7月号
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ダイバーシティが生む新市場

無意識のバイアスを意識するトレーニング 社会のD&I向上を目指す

チェン チーキュウ(リズ)(メルカリ HRビジネスパートナー)

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フリマアプリ運営企業のメルカリでは、性別・年齢・国籍の異なる様々な社員が働いている。2月には、働きやすい職場づくりの一環として、社内研修に用いてきたワークショップ資料を無償公開。多様性の実現と、誰も疎外することがない職場、そして社会の実現を目指す。

社内のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進の一環として、2019年から社内の独自研修プログラムとして「無意識バイアスワークショップ」を実施してきたメルカリ。

フリマアプリのスタートアップとして、グローバル採用を積極的に行ってきたメルカリでは、現在、東京オフィスのエンジニアリング組織の約50%が日本国籍以外の社員で構成されている。

同社HRビジネスパートナーで「無意識バイアスワークショップ」担当のチェン・チーキュウ(リズ)氏は、「組織の多国籍化が進むにつれ、社内での会話に『グローバルメンバーが……』というキーワードが多くなってきたことが、課題感としてありました」と話す。

チェン チーキュウ(リズ) メルカリ HRビジネスパートナー/ Unconscious Bias Workshop担当

全ての社員に当事者意識を

D&Iは、女性活躍、外国人活躍といったカタチでカテゴリーに分けて議論されることが多い。ただ、カテゴリー化することで、「男性だから関係ない」「日本人だから関係ない」といった誤解も生じる。インクルージョンの目的は、どんなバックグラウンドの人でも自分なりのパフォーマンスとバリューを発揮し活躍できること。そのためには全ての人が当事者意識を持つ必要がある。

そこで、カテゴリーに限らず、誰もが持つ可能性、持たれる可能性のある無意識バイアスを切り口にした、独自の研修プログラムの開発を始めたという。

無意識バイアスとは無意識下に培われた思い込みや偏見で、性別や人種、年齢などの属性を根拠に、無意識の間に決めつけを行ってしまうこと。例えば「女性はリーダーに向いていない」、「男性だから状況をロジカルに分析する」、「外国籍だから日本企業の社風に合わない」といった発想だ。当時、メルカリの社内でも、様々な無意識バイアスが生まれていた。

「現場でのコミュニケーションはインクルージョンに直結します。D&I促進のためにも、無意識バイアスの概念を社内に広める必要がありました」(リズ氏)。

もともと心理学を学んでいたリズ氏。研修プログラムの開発にあたり、知識の洗い出しは比較的すぐにできた。ただ、社内に広めるには社員が共感、反省できることが重要だ。そこで無意識バイアスの経験、その時の心境などについて、社内でヒアリング・アンケートを行い、実際の例をフレームワークに反映し、教材をブラシュアップしていった。

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