NTTデータ デザインは経営戦略の中核、新ブランドを発足

企業等で浸透してきたビジネスデザインを、事業の最上流に明確に位置づけたNTTデータ。新ブランド「Tangity」の発表に則して、技術革新統括本部システム技術本部デジタル技術部Advanced Professiona(l ADP)村岸史隆氏、部長渡辺健彦氏、課長代理河村真理子氏の3人に聞いた。

文・矢島進二 日本デザイン振興会 理事

 

左からNTTデータ技術革新統括本部システム技術本部デジタル技術部 イノベーションデザイン担当部長の渡辺健彦氏、課長代理の河村真理子氏、Advanced Professiona(l ADP)の村岸史隆氏

アクセンチュアのFJORD買収(2013年)、マッキンゼーのLUNAR買収(15年)、博報堂のIDEO出資(16年)、電通とfrogの提携(16年)など、ここ数年デザインファームの買収や提携が活発だ。

この動きは、デザインによるイノベーション創出への期待を意味し、「デザイン×ビジネス=ビジネスデザイン」が経営戦略の中核に位置づけられていることの現れだ。

NTTデータは、従業員12万人、売上2兆円を超える日本を代表する情報サービス企業だ。銀行や郵便貯金のデータ通信、クレジット情報ネットワークなどの金融関連を始め、コンビニ公金収納代行サービスや、確定申告電子システムなどの官公庁関連、電子マネー決済システムなど、私達の社会や日常を支えるインフラを幅広く構築している。

90年代から海外展開を進め、現在では世界50カ国、200を超える都市で事業を営む。デザインスタジオも10カ国16拠点あり、これを「NTT DATA Design Network(NDDN)」と呼んでいたが、うち日本・イタリア・ドイツ・イギリスの4カ国から始動させたのが、6月に発表したデザイナー集団の新ブランド「Tangity」だ。

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