2020年が期限のターゲット・交通事故は半減できるか?
SDGs(持続可能な開発目標)のゴール3ターゲット6に掲げられた「2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる」という目標。日本でも「第10次交通安全基本計画」で2020年までに死者数を2,500人以下とし、世界一安全な道路交通を実現するという目標が掲げられているが、2019年の死者数は過去最少ながらも3,215人となった。
人口10万人当たりの交通事故死者数
各国の道路交通事情は異なるが、死傷者を半減させるためには、交通事故死傷者の少ない国の政策から学べる点も少なくないだろう。
日本でも1970年には人口10万人当たりの交通事故死者数が16.33人で過去最多となっていたが、2015年は約1/4、2019年には1/6以下にまで減らすことができた。
日本の人口10万人当たりの交通事故死者数は過去最少の2.54人(2019年)
日本の人口10万人当たりの交通事故死者数の推移
2019年の日本の交通事故死者数は過去最少の3,215人、人口10万人当たりの交通事故死者数は2.54人となり減少傾向にあるが、目標の2,500人を下回るためにはさらなる対策が必要と考えられる。
また、都道府県別でみると、徳島県、鳥取県では人口10万人当たりの交通事故死者数が5.5人を超えており、地域の道路交通事情を鑑みた取り組みも重要になりそうだ。
死者数は夜間の歩行中が最多
交通事故死者数の内訳をみると、夜間の歩行中が最多であった。また歩行中の死者のうち、法令違反があったものは6割以上に及び、違反内容は「走行車両の直前後の横断違反」や「酩酊等」「横断歩道以外での横断違反」が上位を占めた。さらに、歩行中・自転車乗用中の死者数の約半数が自宅から500m以内で発生しているという調査もある。
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