農山村の「再生可能エネ」にチャンス 国・自治体の支援も広がる

農山村の自然環境を活かした再生可能エネルギーが、地域の活性化にもつながるビジネスとして注目されている。小水力発電やソーラーシェアリング、地熱など、さまざまな取り組みが広がっている。

埼玉県美里町では、太陽光発電と榊の栽培を両立する「ソーラーシェアリング」に取り組む

今年1月、「やまぐち棚田20選」に選定されている山口県周南市の四熊井谷地区に、同県初となる棚田の農業用水を活用した小水力発電が導入された。設置したのは地域住民が組織した「井谷地区を守る会」。同会では、集落に照明が少ないことから、棚田に流れる水を使って発電し、子供たちの通学路を照らす照明に利用できないかと考えた。導入した設備は小水力発電1基(出力4.8W)、照明2基、蓄電池で、事業費は100万円。事業費はすべて補助金で賄った。

兵庫県周南市の四熊井谷地区に設置された、棚田の農業用水を利用した小水力発電

小水力発電に多様な支援策

また、発電装置には、地元の企業が昨年11月に発売した超小型水力発電を採用した。この企業では、この発電装置を用水路などに設置し、LED電灯・獣害防止用の電気柵・蓄電池への利用を提案している。

同会では、隣接するビオトープと合わせて棚田を環境学習の場とし、地域の活性化につなげていきたいと意気込む。県は「県が補助金や小水力発電装置などの情報を提供し、地域の要望に応える事業が実現した好事例」と語り、他の地域への波及効果を期待する。

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