住友商事、東急 基地局シェアリングサービス提供企業を設立

住友商事と東急は、携帯通信事業者向けに5Gを中心とした基地局シェアリングサービスを提供するSharing Design(シェアリングデザイン)を設立したことを、2021年3月1日に発表した。

シェアリングデザインでは、5Gインフラの早期整備を推進するため、2021年6月を目途に渋谷マークシティ内施設で実証実験を実施する計画を立てている。その後7月には、携帯通信事業者向け基地局シェアリングサービスの提供を開始する。2021年度中には東急線各駅と東急の商業施設を中心に、約100拠点で基地局設置を目指す考えだ。

5Gは、超高速・調停遅延・多数同時接続の通信を実現する次世代通信技術だが、その特性上、1基地局あたりのカバーエリアは4Gと比べて狭く、多くの基地局を必要とする。このため携帯通信事業者の設備投資負担増や都心部における用地不足が課題となっている。総務省が「ICTインフラ地域展開マスタープラン3.0」などの中で、基地局シェアリングの推進を目標の1つに掲げているなど、日本でも基地局シェアリングへの需要増が見込まれている。

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