浪江町、住商 水素の利活用とまちづくりに関する連携協定を締結

2021年1月25日、福島県浪江町と住友商事は、水素の利活用及びまちづくりに関する連携協定書を締結したことを発表した。

両者は連携して、浪江町の復興の取り組みとして進められている先端的な産業創出や様々なチャレンジと、住友商事の持つ多様な分野の専門的・技術的知見を有する人的資源や情報網とを協働させる。これにより、持続可能で賑わいのあるまちづくりを目指していく。

具体的には、住友商事がマルチ水素ステーションを設置し、燃料電池(FC)モビリティを町の足として導入するなどの「水素エネルギー」を活用したまちづくりを進める。住友商事が企画運営を行うオープンイノベーションラボのMIRAI LAB PALETTEが持つ機能を活かし、浪江町が整備を検討している拠点作りに設計段階から参画し、一貫したノウハウを提供することで、持続的な発展を支える人の流れを作る、「仕組み・場」づくりを行う。

浪江町は、2011年3月に発生した原子力発電所事故で甚大な被害を受け、道路等の復旧や生活環境を含めた復興は徐々に進捗しているものの、町内居住人口は震災前の1割程度にとどまっている。住友商事との協業により、水素など、分散型クリーンエネルギーを活用したまちづくりを浪江町からスタートし、「Fukushimaモデル」として日本、世界に発信していく考えだ。

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