グリーンエース アップサイクルフードブランド「upvege」をローンチ

食品のアップサイクル事業に取り組むスタートアップのグリーンエース(山形県酒田市)は2025年10月30日、未利用野菜に新たな価値を吹き込み、食のサプライチェーンと文化の再構築を目指すアップサイクルフードブランド「upvege(アップベジ)」を正式にローンチしたと発表した。

upvegeは、独自の粉末化技術により、形やサイズが合わず市場に出せなかった未利用野菜を、色・香り・栄養をそのままに高付加価値製品へ再生するアップサイクルブランド。同社は今後、小売企業・外食企業・食品メーカー・自治体などとの共同開発を強化し、同ブランドで未利用野菜を活用した新商品を順次リリースしていく。また、全国の生産地と連携した地域循環型のアップサイクルモデルを構築し、2030年までに「アップサイクル食品を一般食品市場の主要カテゴリー」として確立することを目指す。

グリーンエースは2018年設立の東京農工大学発スタートアップ。同社の独自技術は、東京農工大学やJA全農との共同研究から発展した「超高速乾燥粉末化プロセス」で、生野菜を最短5秒で粉末化し、熱による栄養・色味・香りの損失を最小限に抑えることができる。この粉末素材は保存性に優れ、ドレッシングやパン、スープ、飲料、ふりかけなどさまざまな食品に活用可能でき、野菜の可能性を広げることが期待されている。