試験・研修業務のコスト削減へ「デジタルテスト推進協会」が描く新時代の評価システム
試験・講習業務のデジタル化を推進し、受験者・受講生に利便性の高い環境を提供するとともに、試験実施団体の業務効率化を支援することを目的として、2025年7月1日に設立された一般社団法人デジタルテスト推進協会(港区)が、10月24日に都内で設立背景や事業概要などに関する記者発表を行った。
一般社団法人デジタルテスト推進協会は、司法試験のCBT化が発表され、各種国家資格のほか、各種試験、研修のデジタル化が本格的に検討される中で、「テストのデジタル化を推進する」という理念のもと、「最新のテクノロジーを活用し、試験・講習の受付から実施、採点、認定証発行までを包括的にデジタル化」することを使命として設立された。理事長には佐藤信也氏(イー・コミュニケーションズ代表取締役)が就任した。
試験や講習業務のデジタル化を推進し、受験者・受講生への利便性の高い環境の提供や試験実施団体の業務効率化の支援を行うとともに、集団不正受験の問題等で明るみにでたテストセキュリティーの強化等にも対応する。デジタルテストに関する調査研究・白書刊行、教育・評価分野に関する年次セミナー・シンポジウム開催、デジタルテストに関する教材・資料・書籍の制作・配布、行政機関・教育機関・民間団体への提言・協力、テストセキュリティー対策の研究・最新技術の活用、デジタル認定証の仕組みの確立とガイドライン策定などを柱に活動を展開していく。
本協会には教育・試験業界の有識者、試験・教育業界をけん引する企業や国内ベンダー等が参画し、最新技術を活用した試験の安全で公平なデジタル移行を包括的に推進していく。また従来型の紙試験を運営する企業も参加し、アナログからデジタルへの移行を最適な形で進めるために多角的な知見を結集する体制となっている。
主要会員企業・団体は以下のとおり。
株式会社イー・コミュニケーションズ
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
株式会社学研ホールディングス
プロメトリック株式会社
株式会社全国試験運営センター
株式会社EduLab
ナショナル・コンピュータ・システムズ・ジャパン株式会社(ピアソンVUE)
株式会社内田洋行
他、国内主要試験サービス提供団体、試験実施団体など