JIZOKU 水稲栽培におけるGHG排出削減実証実験開始

株式会社Jizoku(東京都国立市、以下「Jizoku」)は、国立大学法人新潟大学およびベトナム・カントー大学と、水稲を対象とした実証実験を開始した。2025年8月より、ベトナム(メコンデルタ)の水稲圃場を対象に、「化学肥料施用量の変更による温室効果ガス削減効果の定量化」、「収量・品質に影響を与えない施肥削減手法の確立」のテーマで実証を進めてきている。

農業による温室効果ガス排出の問題が議論されるなか、特に水稲栽培では、CH4やN2Oを含むGHG排出が課題となっている。これを踏まえ、化学肥料の施用量削減による温室効果ガス(GHG)排出削減と、収量・品質への影響最小化を両立する、「生産性を維持しながら排出削減を実現する」科学的な手法の確立が求められている。


Jizokuはこれまで、農業由来のカーボンクレジット創出や、環境負荷の低い農業技術の普及を進めてきた。今回の新潟大学、カントー大学との共同研究では、大学の研究成果と現場の知見を融合させて、社会実装への足掛かりとする。その上で、農業現場で実行可能な肥料管理手法を確立し、農家の収益性と気候変動対策の両立を実現するとともに、その成果をカーボンクレジットとして国際的に活用し、農業からの温室効果ガス削減をビジネスモデルとして社会実装することを目指す。