アールイー 船橋市・全油連・エコクリエイティブと廃棄物性油脂資源の回収・リサイクル協定を締結
食のサプライチェーンの課題に取り組むアールイー株式会社は、2026年4月14日、船橋市・全国油脂事業協同組合連合会(全油連)・株式会社エコクリエイティブとの間で「持続可能な資源循環社会の実現に向けた廃棄物性油脂資源の回収及びリサイクルに関する協定」を締結した。
環境省の推計によれば、国内の家庭から年間約10万トンの廃食用油が排出されているが、その多くは未回収のまま廃棄されているのが現状だ。飲食店等から排出される排水油泥についても産業廃棄物として処理されてきたが、適切に回収・処理することでバイオ燃料等への転換が可能とされる。本協定はこうした未活用資源を地域内で循環させることを目的とし、船橋市内の廃食用油および排水油泥をバイオディーゼル燃料(BDF)やSAF(持続可能な航空燃料)等として再生利用することで、ごみの減量・資源化とカーボンニュートラルへの貢献を図る。
家庭系廃食用油の回収拠点の調整・整備、飲食店等からの事業系廃食用油・排水油泥の回収、回収データの管理・活用の3本柱で取り組みを進める。回収日時・場所・回収量等のデータは毎月船橋市に提供されるほか、データを基にしたダッシュボードの開発・公開も今後協議される。実際の回収は有限会社木更津油脂が担う予定で、各者が環境啓発イベント等で連携し、回収事業の認知拡大も図る。
船橋市は市の媒体を活用した市民・事業者への広報と周知啓発を担い、アールイーが回収事業の設計・推進、新規回収拠点の調整・整備、問い合わせ窓口体制の構築、ダッシュボードの提供を受け持つ。全油連は回収事業者の調整を、エコクリエイティブは廃油回収による脱炭素効果試算と回収方法の分析をそれぞれ担う。アールイーはすでに東京都の「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」にも採択されており、排水油泥のバイオ燃料化に取り組んでいる。本協定はその知見を人口約65万人の大規模自治体である船橋市においても活かし、都市型資源循環モデルの構築につなげるものだ。