AIが担当者の訂正内容を即座に学習 判断ロジック自律的に改善 ユーザックシステム株式会社
ユーザックシステム株式会社は、受注業務における熟練担当者の判断プロセスを再現するクラウドサービス「Knowfa 受注AIエージェント」の正式版となるV1を、2026年4月9日にリリースした。本製品の最大の特徴は、AIが担当者の訂正内容を即座に学習し、判断ロジックを自律的に改善し続ける「自律精度向上エージェント」を搭載した点にある。
ユーザックシステム株式会社公式プレスリリースより
製造業や食品業界の現場では、FAXやメールによる注文書が主流であり、企業ごとに異なる表記揺れへの対応が長年の課題であった。これらの入力業務は、商品名の読み替えや納期計算といった人の判断を伴うため、一人の担当者が習熟するまでに約1年を要する場合も少なくない。1,300社超のRPA導入実績を持つユーザックシステムは、従来の定型業務自動化では困難だったこの非定型業務に着目した。2025年6月のβ版提供開始から約50社のフィードバックを反映し、ベテランのノウハウをAIが自律的に学習する仕組みを構築した。
Knowfa V1に搭載された自律精度向上エージェントは、新入社員がOJTを通じて成長する過程をAIで再現する。導入時に最低限の業務ルールを提示するだけで、AIが自律的に検証サイクルを実行する。特筆すべきは、現場の担当者が行った訂正データを即時学習する学習機能である。使えば使うほど判断精度が向上し、導入から本稼働までの期間を大幅に短縮することが可能になった。
本サービスは、生成AI-OCRによる高精度な情報認識を行う「目」の役割、登録ルールと過去データに基づいた複雑な判断を行う「頭脳」の役割、そして基幹システムへのデータ出力を行う「手」の役割を担う。AIが24時間稼働するため、出社時には受注判断が完了済みの状態を実現でき、後続の倉庫や物流部門の始動を前倒しできる。また、ノウハウがシステム内に蓄積されるため、人材の離職による業務の停滞を防ぎ、売上拡大に伴う業務量の増加にも柔軟に対応できる体制を構築できる。
2026年2月時点で、食品・化学品・建材・機械など多岐にわたる業種の卸売業・製造業において累計50社以上に導入されている。OBIC7、SMILE V、スーパーカクテル、CORE plus NEOなど多数のERPとの連携実績も有しており、V1のリリースによって初年度100社の導入を目指す。ユーザックシステムは、今後も自律的な改善範囲を順次拡張し、特定の業務に特化した「業務特化型AIエージェント」の提供を通じて、企業の生産性向上と業務変革を支援していく。