Classroom Adventure、総務省とともにICTリテラシー向上のゲーム型教育プログラム「リテプロ」を公開
株式会社Classroom Adventureは、総務省とともにICTリテラシー向上を目的としたゲーム型教育プログラム「リテプロ」を公開した。インターネットやSNSを取り巻くリスクについて、知識として学ぶだけでなく、実際の状況を想定しながら考え、判断し、行動する力を育むことを目指したプログラムだ。
プログラムで扱うのは「偽・誤情報」「SNS型投資・ロマンス詐欺」「セクストーション」の3テーマと、SNSの構造的特徴を理解するためのシミュレーション教材だ。各教材は物語や状況設定の中で利用者自身がリスクに向き合う構成となっており、「その場で何を感じるか」「どこで違和感を持てるか」「どう行動すべきか」を自分ごととして考えられるよう設計されている。偽・誤情報をテーマにした「倉土町に関する〇〇」では情報の出どころを確認する姿勢を、SNS型投資・ロマンス詐欺をテーマにした「なりすましの恋に潜む罠」では被害の構造と冷静に距離を取る視点を、セクストーションをテーマにした「Jane -ジェーン」では危険な兆候への気づきと被害を一人で抱え込まないための視点をそれぞれ伝える。あわせて、「アテンション・エコノミー」「フィルターバブル」「エコーチェンバー」をテーマにしたシミュレーション教材も公開している。刺激の強い情報や感情をあおる投稿が目立ちやすい背景にある構造、利用者ごとに最適化された情報環境の中で似た情報ばかりが表示されやすくなる現象、同じ考え方を持つ人どうしで意見が強化されていく現象を学ぶことで、自分の情報の受け取り方を見直し、多様な情報に触れることの重要性を考える内容となっている。
教材は総務省の「上手にネットと付き合おう!安心・安全なインターネット利用ガイド」上で公開され、講師用ガイドラインも合わせて提供することで学校の講座や授業での活用も想定されている。慶應義塾大学の現役学生が立ち上げたEdtechスタートアップである同社はこれまでも、誤情報・偽情報をテーマにした情報リテラシープログラム「レイのブログ」を世界10カ国で5万人以上に提供し、闇バイトの危険を疑似体験する「レイの失踪」を東京都・兵庫県・鳥取県などの自治体と連携して全国の教育機関に導入してきた実績を持つ。今回はその体験設計の知見を活かしながら、総務省と連携することで教材を広く社会に届ける形を実現した。
偽・誤情報の拡散やSNS型詐欺、セクストーションといった情報空間上のリスクは、年齢を問わず誰もが接触し得る課題となっている。「リテプロ」はゲームという形式を通じて受け身ではなく主体的な学びを促す点に特徴があり、ICTリテラシー教育の普及に向けた取り組みとして注目される。