対話型AIが接客、人の悩みを解決 人手不足の社会を支える

人手不足解消、業務効率化のツールとして期待される対話型AIサービス。様々な企業が参入する中で、大手を含む約300社に導入されているのが『AIさくらさん』だ。開発したティファナ・ドットコムはAIの普及に向けて、どのような戦略を描いているのか。

藤井 亮(ティファナ・ドットコム 代表取締役社長)

大手を中心に約300社が導入

「今後、AIが社会全般で使われるようになるのは確実です。AIとの会話は、日常の風景になっていくでしょう」

そう語るのは、ティファナ・ドットコムの藤井亮社長だ。同社が開発したAI接客システム『AIさくらさん』は東京駅構内の5ヵ所に設置され、アニメ風の女性キャラクターが近隣のお店を紹介したり、乗換や移動ルートを教えてくれたりする。12ヵ国語に対応しているため、外国人への案内も可能だ。『AIさくらさん』の導入先はセブン&アイHDが運営する商業施設や小売店、ホテル、東京モーターショーのようなイベントや展示会など、多くの業種に広がっており、大手を中心に300社以上に利用されている。

JR東京駅・品川駅でAI接客システム『AIさくらさん』の実証実験を実施。乗降客の様々な相談に答え、有人のインフォメーションに代わるような役割を果たした

日本マーケティングリサーチ機構が2019年8月に実施した調査において、『AIさくらさん』は「人手不足を解消できるAI」「導入しやすいAI」「経営者がお勧めしたいAI」の3部門で2年連続1位に選出された。大企業からスタートアップまで、数多くの企業が対話型AIを手掛けている中で、ティファナ・ドットコムは競争力を発揮している。

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